カロリーは体重に反映される?どのくらいの日数で脂肪になって体重が増える?

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ダイエットのために、毎日カロリーを計算して気を付けていたのに、「ついはめを外して食べ過ぎちゃった」「外食で食べたものが思ったより高カロリーだった」…

そんな時は焦ってしまいますね。

でも、「カロリーを摂り過ぎたら体脂肪が増える」とも限らないんです。

この記事では、気になるカロリーと体重の関係を解説します。

ダイエット中の方は必見ですよ!

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カロリーは体重に反映される?​​​​1Kgの食べ物を食べたら体重が1Kg増える?

結論から言うと、どちらも「ノー」です。

詳しく説明しますね。

パッケージにあるカロリーの数字は、その食べ物からヒトが得られるエネルギー量を表しています。

ヒトがエネルギーとして利用できるのは脂肪・たんぱく質・炭水化物(三大栄養素)で、脂肪からは1gあたり9キロカロリー、たんぱく質と炭水化物からはそれぞれ1gあたり4キロカロリーが得られるとされています。

でも、口から取り入れただけではエネルギーを得ることができません。

脂肪は脂肪酸やグルコースに、たんぱく質はアミノ酸に、炭水化物はブドウ糖に……というように、栄養素を分解して体に吸収し、筋肉など必要なところに届けることで、やっとエネルギーとして利用することができるようになります。

学校で習った消化と吸収の仕組みを思い出してみてくださいね。

この消化と吸収の間に使われるエネルギーの量は、パッケージの数字には反映されていません。

つまり、1キロカロリーのものを食べても1キロカロリー分のエネルギーをまるっと得られるわけではないということです。

では、もし食べ物から1キロカロリー分のエネルギーが得られたとしたら、そのエネルギーの重さはいくらでしょうか?

エネルギーそのものには重さはありませんよね。

そう、「カロリー」は「エネルギー」であって、「重さ」ではありません。

カロリー自体には重さはないので、「カロリーが体重に反映される」とは必ずしも言えないのです。

カロリーではなく、食べたものの重さと体重の関係についてはどうでしょう?

1kgのものを食べた直後はその分が体重に上乗せされます。

これは物理の法則上当然のこと。

でも、1kg全てが体にそのまま蓄えられるわけではありません。

食べ物の90%は水分で、尿便や汗としてそのまま排出されます。

残りの部分の内、消費されずに余った分のエネルギーが脂肪に変わり、体にたまります。

この余るエネルギーがどれくらいなのかは、体脂肪や筋肉量など人によって違ううえ、同じ人であっても、体調やホルモンバランスなど、様々な要因によって日々変わります。

「1㎏食べたら1㎏増える」ほど、人の体は単純ではないのです。

摂取カロリーを減らしても体重にすぐ反映されない理由

摂取したカロリーの内、消費できるカロリーの量を上回った分は、体脂肪となって体にたまり、その分、体重も増えます。

ということは、摂取カロリーを抑えれば「余るカロリーの量」が減り、体重も減りそうです。

でも、残念ながら「いくら摂取カロリーを抑えても体重が減らない!」ということも……。

私たちが一日に消費するエネルギーの約70%は、生きているだけで消費されるエネルギー=基礎代謝と言われています。

基礎代謝量は日々の活動のレベルや体重などで簡単に計算することができます。

でも、正確な数字は、専門機関で調べてみなければわかりません。

自分の活動レベルが思ったより低かったり、エネルギーを消費しにくい体質だったりして、実際はそこまでカロリーを消費できていないということもあり得るのです。

また、摂取カロリーが低い食べ物は体の中でも大きなエネルギーを生み出せないので、取り入れても体が出すエネルギーの量を増やすことができません。

少ないカロリーしか摂取しないために消費エネルギーの低い省エネな体になる=基礎代謝が下がる、というケースです。

摂取するカロリーを抑えているのに体重が減らないという場合は、むやみにカロリー制限するよりも、「消費できるエネルギーの量」を増やすことを意識してみてはいかがでしょう。

たとえ高カロリーな食べ物であっても、消費に使うエネルギーが大きければ、体重が増え過ぎることはありません。

カロリーが体重に反映されるまでどのくらい日数がかかる?

食べた直後には、食べた分の重量分が増えますが、あくまで一時的なことです。

余分なカロリーが体脂肪として定着するには2週間、早くても3日かかると言われています。

摂り過ぎたカロリーは、脂肪として脂肪組織に蓄えられる前に、糖分(グリコーゲン)として肝臓に蓄えられます。

ただし肝臓に留めておける期間は48時間程度と短く、量も1食分程度です。

肝臓に蓄えきれなかった分は、肝臓よりも長いスパンでエネルギーを蓄えられる脂肪として体に蓄えられます。

これが体脂肪ということですね。

肝臓にとどまっている48時間の間に食事や運動の量を調節して、この余分なカロリーを消費してしまえば、体脂肪にはならないはずです。

食べ過ぎても諦めなければ、挽回のチャンスはありますよ!

食べ過ぎてすぐ体重が増える理由

でも、食べ過ぎた翌日に体重が増えていることも確かにあります。

数字だけではなく、鏡で見た自分の体がポッコリしている、ということもあるでしょう。

確かにそれは食べ過ぎによるもの。

とは言っても、体脂肪が増えたわけではなく、食べたものの水分で体がむくんでいるだけです。

本当の体脂肪の素は、まだ糖分として肝臓にとどまっているはずです。

食べ過ぎた後2,3日で食事や運動の量を調節できれば、体重も落ち着くでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

食べ物のカロリーと体重には複雑な関係があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

そもそも、体重が増えたと言っても、増えるのは体脂肪だけではありませんよね。

筋肉や骨、血液が増えた分も体重に反映されます。

正しく理解して、長い目で健康的に体重を管理していきたいですね。



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