この記事では、友人への年賀状をやめる時に、角の立たない方法についてまとめました。
1番おすすめな方法は、 「来年からは年賀状を出さない」ということを書いて、最後の年賀状として送る方法です。
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年賀状をやめるときの文例【友達向け】
年賀状を出すのをやめると決めたら、自分だけではなく相手の気持ちも考え、きちんと納得してもらうことが大切です。
相手に伝える時の文例を3つ紹介するので、参考にしてください。
親しい友達の場合
突然ですが、年賀状は今年で終わりにすることにしました。
色々大変だし、わざわざ年賀状を出さなくても今はメールでやりとりできるからね【お互い気を使い過ぎてしまいますものね】。
年賀状でのあいさつはなくなりますが、これからもよろしくお願いします。
こちらは親しい相手への文例です。
親しさの度合いによって、書き方はもっとざっくばらんでも構いません。
付き合いが浅く、まだ頻繁に連絡を取るほどではない相手なら、【】のように相手への思いやりというニュアンスで言い換えると受け入れてもらいやすいでしょう。
これからもお付き合いを続けたい友人の場合
(一身上の都合により)今年限りでどなた様にも年賀状を控えさせていただきたく存じます
今後はメールやお電話などでお付き合いさせていただければ幸いです
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
<メールアドレス・電話番号・SNSのアカウントなど>
かなり親しいまではいかない間柄の友人で、これからもお付き合いを続けたい相手に向けた例文です。
「どなた様にも」という言葉を入れると、「お断りするのはあなたに対してだけではありませんよ」ということを伝えられます。
理由は明確にせず、「一身上の都合」でOKですし、書かなくても構いません。
いつから年賀状をやめるのか、ということもはっきり書きます。
これからもお付き合いを続けたい方には、「今後とも~」という一文や連絡先は必ず入れましょう。
今後はお付き合いを控えたい友人の場合
一身上の都合により本年をもちまして年賀状を最後とさせていただきます
永きに渡り温かい年賀状を賜り【いただき】 ありがとうございました
今後も皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます【これからも皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます】
年賀状と共にお付き合いも終わらせたい場合はシンプルに。
連絡先については触れず、当たりさわりのないあいさつで締めくくります。
2,3文目はどちらか片方だけでもOKです。
改まった表現を使うとお断りの意思が伝わりやすくなりますが、気になるようであれば、【】のような表現も使えます。
年賀状をやめると友達に伝える方法・手段
伝えるためのメッセージの書き方が分かったところで、次はメッセージを伝える方法をいくつか紹介します。
どの方法でも、「そろそろ年賀状をやめようと思っている」「最近大変で」など、先に口頭でそれとなくやめたいニュアンスを伝えておくと、よりスムーズに納得してもらえるでしょう。
LINEやメールで伝える
年賀状というと改まったイメージですし、「終わりのあいさつ」となると、なおさらきちんと伝えなければいけないと感じる方も多いでしょう。
「メールやLINEではなくて、手紙を出さないと……」と考えてしまいがちですが、メールやLINEもNGとは言い切れません。
現代では、どちらも欠かせないコミュニケーションの手段のひとつ。
「きちんと文面で」と考えるあまり、連絡がおろそかになってしまうよりは、ずっといいはずです。
目上の方や年上の方に対しては適さない場合もありますが、普段からこうした手段でやり取りをしている相手なら、それほど失礼には当たらないのではないでしょうか。
最後の年賀状として送る
「来年からは年賀状を出さない」ということを書いて、最後の年賀状として送るのもポピュラーです。
時期として違和感がなく、年賀状のやり取りのある相手にはもれなく伝えることができます。
また、年賀状には、手紙ほど長い文章を書くことは少ないので、理由がはっきりしない短い文面でも、相手に変に思われにくいというメリットも。
寒中見舞いで伝える
年賀状を出さなかった相手に、年が明けてから年賀状を送って頂いたお礼と共に伝えるという方法です。
自分がうっかり出し忘れた時にも使えますが、あえて年始に届くようには送らないことで、相手にも「何かあったのかな」「もうやめたのかな」と気付いてもらいやすくなります。
また、自分に年賀状を送ってくれる人=お付き合いのある人がはっきりするので、年賀状をやめることを伝えるべき相手がはっきりわかります。
また、年賀状や寒中見舞い以外の時期に、挨拶状としてはがきを出すというのもいい方法です。
何も言わない
何も言わずにやめるのは礼儀としてほめられたものではありませんが、あまり親しくない相手ならばこの方法も有効です。
自分も相手も、「いただいたから礼儀として送り返す」という儀礼的なやり取りだった場合、不愉快に思われず自然消滅できる可能性があります。
ただし、職場やサークルの知人など、親しくなくても普段顔を合わせている相手だと気まずい思いをすることも。
年賀状に住所を書かない
これもあまり礼儀に適ったものではありませんが、普段から手紙や荷物をやり取りしているわけではなく、年に1回、年賀状だけでつながっているという相手に使える手段です。
今年受け取った年賀状を見て相手の住所を書いている場合、直近で受け取った年賀状に住所が書かれていなければ、前の年のものを探したり住所録をわざわざ呼び出したりといった手間がかかります。
このひと手間が面倒になって、相手の方から年賀状を送ってこなくなることが期待できます。
もし前の年までの年賀状を捨ててしまっていて、住所も控えていない時、相手に住所を尋ねるのは、手間もかかりますが気が引けるものです。
相手が自分に送ろうとしても送れなくなるということ。
とは言え、相手が年賀状以外の手段で住所を管理していた場合や、手間を惜しまない場合など、終わりにならない可能性もあります。
年賀状をやめると友達に伝えるタイミングは?いつまでに伝えたらいい?
年賀状をやめることを伝えるときは、早めに伝えることが肝心。
既に相手が年賀状を用意していて無駄にさせてしまった……なんてことは避けたいですよね。
年賀状の話題が出始めるのは10月の終わりごろなので、早い人だと11月にはもう準備を始めるかもしれません。
できるだけ11月の初め、遅くとも12月初めまでには伝えるようにすると親切です。
年賀状をやめるメリット
年賀状をやめるメリットとして、「手間と時間の節約」「人間関係の整理」という2つがあります。
年賀状をやめるメリット①手間と時間の節約
年賀状をつくるには、手間と時間がかかりますよね。
- 出す人をリストアップして必要なはがきの枚数を数える
- ハガキを買う
- デザインを決める
- イラストや文字を手書きしたり、パソコン上で作ったりして通信面を作る
- 住所と郵便番号を調べて宛名面を作る
ざっと挙げただけでも、これだけの手間がかかります。
はがき1枚は安くても、何通にもなるとその金額は馬鹿にならないもの。
また、イラストや文字を描くための画材、プリントするインクも必要ですね。
年末はただでさえ慌ただしく、イベントなどでの出費もかさむ時期ですから、年賀状の分の負担が減るだけでも大分楽になりそうな印象です。
年賀状をやめるメリット②人間関係の整理
普段全く連絡を取らなかったり、仕事上の義理だったりと、惰性で毎年年賀状を送りあっていたような相手と、親しく、これからもお付き合いを続けたいと思える本当に大切な相手とがはっきりわかります。
距離感や接し方が自分に合った関係だけが残るので、その後の交友がラクに楽しくなるでしょう。
また、年賀状以外の手段で連絡を取り始めることで、もっと頻繁に気軽に連絡を取り合えるようになる可能性もあります。
残したい関係が深まったり、疎遠になっていた知人との交友が復活したりするのは嬉しいですね。
一切やめる!と決めてしまうことで、「誰に出そうか」「どこまで出せばいいか」と迷うことがなくなるのも大きなメリットと言えます。
年賀状をやめるデメリット
一方、年賀状をやめることによるデメリットももちろんあります。
こちらは、「情報を手に入れる手段が減る」「相手や自分のネガティブな感情にもつながる」という2つが挙げられます。
年賀状をやめるデメリット①情報を手に入れる手段が減る
特に普段やり取りのない相手なら、年賀状は相手の近況や変化を知る唯一の場ともなり得ます。
「子供が生まれました」「結婚しました」、あるいは喪中はがきがこうした典型です。
遠方の疎遠な知人だと、ご遺族が年賀状以外の連絡手段を把握しておらず、年賀状が届かない人には喪中はがきを送らない=亡くなったことを知らないまま、という可能性もあります。
年賀状に添えられた「また集まりたいね」のメッセージををきっかけに久し振りに話をする、ということもあります。
会社同士で年賀状を送りあうなど、ビジネスの場でも年賀状が登場します。
年賀状をもらったことをきっかけに仕事を頼む、ということもなくはないはずです。
逆に、年賀状を送ってこない失礼な奴とは仕事をしない、ということもあり得ます。
そうならないように、必要な相手には、年賀状に代わる代替手段を必ず伝えましょうね。
年賀状をやめるデメリット②相手や自分のネガティブな感情にもつながる
年賀状をやめること自体を失礼だと思われたり、相手が「切り捨てられた」「要らない関係だということか」と受け止めてショックを受ける可能性は0ではありません。
「年賀状という方法をやめるだけで関係はこのまま続けたい」ということが分かるよう、伝え方には工夫が必要です。
一方、一切お付き合いをやめる相手にはそうしたフォローは出来ないので、関係がこじれる可能性もあります。
それでもいいと割り切れるかどうか、やめる前に熟考を。
相手によっては、自分が年賀状をやめた後も年賀状を送ってくれ、こちらが罪悪感を抱いてしまうことも。
でも、こうした相手は返さないことが分かっていても送ってくれるほど自分を思ってくれる、ありがたい存在とも言えます。
「相手の気が済むならば気にしないことにしよう」とおおらかに受け止めてしまってもいいでしょう。
友達への年賀状をやめたいときの文例・年賀状をやめるメリットデメリットまとめ
この記事では、円満に年賀状をやめる方法や、年賀状をやめるメリット・デメリットをお伝えしました。
もし年賀状をやめたとしても、もう二度と出してはいけないという訳ではありません。
やめてみて、「やっぱり寂しい」「何かと困る」と感じたら、また始めればいいのです。
この記事が皆さんの参考になったら嬉しいです。