「直売所でニンニクの芽を買ってきたら、先のほうに丸いふくらみがあった」という経験はありませんか?
このふくらみは、ニンニクの「蕾(つぼみ)」です。
食べていいのかどうか迷いますが、もし美味しく食べられるなら捨てるのはもったいないですね。
この記事では、「ニンニクの蕾は食べられるか?」「美味しい食べ方は?」について解説していきます。
ニンニクの芽の蕾(つぼみ)は食べられる?
結論から言うと、ニンニクの蕾は食べられます。
ニンニクはニラやネギと同じユリ科の植物なのですが、「花ニラ」や「ネギ坊主」を直売所などで見かけたことはありませんか?
ニンニクの蕾も、花ニラやネギ坊主と同じく栄養があり、美味しく食べることができます。
ニンニクの蕾は、花が咲く時期である5月頃にできます。
生産者以外はあまり食べる機会のない部分ですが、ニンニクと同じような風味や香りがあります。
植物は蕾ができると、花を成長させるために葉や根から集めた栄養を蕾に集める性質がありますが、ニンニクも同じです。
だからこの蕾にもニンニクの持つ栄養がたっぷり詰まっています。
ぜひ、この栄養を効率よく摂取できる調理方法を知って、無駄なく美味しくいただきましょう。
ニンニクの芽の蕾の下ごしらえは必要?
ニンニクの蕾の下ごしらえですが、特に面倒な作業や難しい手順は必要ありません。
さっと洗って、食べやすい大きさにカットするだけでOKです。
もし手でさわってかたさが気になる時は、軽く湯通しをするといいと思います。
ただし、ニンニクの蕾に含まれる硫化アリルという栄養素は水に流れ出てしまうので、あまり長く水やお湯にさらさないようにしてくださいね。
蕾が開いて「花(穂先)」になっていた時も同じ方法で大丈夫です。
とっても簡単ですね!
それでは早速、この下処理したニンニクの蕾を使った美味しい料理をご紹介します♪
ニンニクの芽の蕾のレシピをご紹介!
ニンニクの芽の蕾の食べ方は天ぷらが一番おすすめ
ニンニクの蕾の食べ方としてもっともポピュラーなのが「天ぷら」です。
加熱することによってニンニク特有のにおいやクセが和らぎ、食べやすくなります。
さらに、ニンニクの蕾に多く含まれている硫化アリル(アリシン)は油と合わせると損なわれにくくなるので、栄養を効率的に摂取することができるんです。
美味しい天ぷらを作るコツは、揚げる前に天ぷら衣とニンニクの蕾をよく冷やしておくこと。
こうすることでサクサクに仕上がります。
天ぷら以外のおすすめのレシピ
ニンニクの蕾を使った料理としては、他に炒め物もおすすめです。
ニンニクの芽と同じように、蕾だけで炒めても美味しいですし、他の野菜やお肉などと痛めてもOK。
特に、ビタミンB1が豊富な豚肉と合わせると、糖質の代謝が促進されて疲労回復効果がアップするのでおすすめです。
刻んでニンニクと同じように餃子の具にしたり、アヒージョやパスタに使ったりしても美味しいですよ。
ニンニクの芽と茎、蕾(つぼみ)の違いは何?
普段目にすることが多い丸いかたまりのようなニンニクも、ニンニクの芽・蕾も、実はどちらも茎の部分です。
かたまり状のニンニクそのものは茎が肥大化したもので、土の中で育ちます。
一方、芽や蕾は「花茎」という部分が伸びたもので、日光を浴びて育ちます。
ニンニクそのものに比べると、ニンニクの芽は国内での生産量が少なく、蕾はさらに流通量が少ないです。
含まれている栄養素にも、量や種類の違いがあります。
芽や蕾はニンニクそのものよりもカロテンが豊富で、緑黄色野菜の一つです。
また、食物繊維やカルシウムもより多く含まれています。
反対に硫化アリル(アリシン)はニンニクそのものより少ないです。
この成分はニンニクのにおい成分の元なので、においがあまり得意ではない方は芽や蕾を食べるといいかもしれませんね。
ニンニクの芽と蕾の栄養素
ニンニクの蕾は、ニンニクと同じく硫化アリル(アリシン)が豊富です。
ビタミンB1と結びついて糖質の代謝を促進する働きがあり、疲労回復やダイエット効果が期待できます。
ニンニクの芽自体もビタミンB1を含んでいるので、忙しい方や運動する方には嬉しいスタミナ食材と言えそうです。
抗酸化作用やウイルスの殺菌作用、血栓予防といった、美容・健康に嬉しい効果も。
また、ニンニクの芽と同じく食物繊維やカロテンも含んでいます。
カロテンは抗酸化作用があり、体内でビタミンAに変わってお肌の健康を促進するとされています。
同じくニンニクの芽に含まれているビタミンCと合わせて、体の免疫力を高めてくれる栄養素でもあります。
まとめ
ニンニクそのものやニンニクの芽よりもレアな食材であるニンニクの蕾は、忙しい方や運動される方はもちろん、健康や美容に関心のある方に嬉しい栄養がたっぷりのスーパー食材です。
もし見つけた時は捨てないで、栄養も美味しさも逃さず召し上がってみてくださいね♪