ハイビスカスと同様に、ハワイやグアムなどの南国を代表する花「プルメリア」。
白やピンク・黄・赤など、カラーバリエーションが豊富で、カラーごとに花言葉があるため、大切な方への贈り物としても選ばれています。
日本でも綺麗な花を咲かせることができるプルメリアですが、正しい栽培方法でなければ花は咲きません。
今回は、プルメリアの花が咲かない原因と対処法についてご紹介いたしますので、
“花が咲かなくて困っている”という方はぜひ参考にしてみてください。
プルメリアの花が咲かない原因と対処法①日当たりが悪い
プルメリアは日光をよく好むため、日当たりが悪い場所で育てていると花が咲かない場合があります。
そのため、1年を通して日当たりが良い場所で育てるのがおすすめです。
春~秋頃までは屋外の日当たりが良い場所に設置し、気温が低くなる冬は屋内の日当たりが良い場所に移すなど、季節に応じて設置場所を移動させるのが良いでしょう。
ただし、日本の夏は日差しが強いため、気温が30度を超えるような時期に、直射日光があたる場所へ置いておくと、葉焼けを起こしてしまう可能性があります。
葉焼けとは、葉っぱが日焼けをしたような状態のこと。
プルメリアの栽培に影響はありませんが、葉焼けをすると葉に斑点のようなシミができてしまうため、花だけでなく、葉も美しく育てたいという方は、気温が30度を超えるような時期は、プルメリアを日陰に設置するのがおすすめです。
プルメリアの花が咲かない原因と対処法②水やりの仕方が間違っている
植物を育てるときは水をたくさんあげた方が良いと考えがちですが、水やりの仕方を間違ってしまうと、花が咲かない原因になります。
特にプルメリアは、乾燥に強く、多湿に弱いため、季節や土の状態によって水やりのタイミングを見極めるのが大切です。
水をやりすぎると、根腐れを起こして花が咲かなくなってしまうため、プルメリアは土が乾燥してから水やりをするのがおすすめ。
土の見た目が白っぽくなり、硬くなっているタイミングでたっぷりの水を与え、鉢底(水抜き穴)から余分な水を排水させればOKです。
ただし、屋外でプルメリアを育てており、定期的に雨が降る場合は、必ずしも水やりをする必要はありません。
また、気温が15度を下回る日が続くようであれば水やりの頻度を減らし、冬の間は月に1,2回程度の水やりで留めるなど、状況に応じて対処することが望ましいです。
プルメリアの花が咲かない原因と対処法③寒さにやられている
プルメリアは、中南米を中心とした熱帯地域を原産地とする熱帯植物のひとつです。
ワイやタヒチ・フィジーなど、太平洋の島々ではプルメリアがレイとして使用されていることから、プルメリア=暖かい地域の花というイメージをお持ちの方も多いですよね。
熱帯植物は、寒さに弱く、気温が10度以下になるような季節や地域では、花が咲かないことがあります。
そのため、プルメリアを屋外で育てていて花が咲かないという場合は、プルメリアが寒さにやられてしまっている可能性があります。
特に冬のシーズンは、屋外で育てていると、寒風で葉を傷めてしまう可能性もあるため、プルメリアを室内に取り込み、寒さ対策を施すことが大切です。
プルメリアの花が咲かない原因と対処法④枝が充実していない
日当たりや水やり、温度管理に気を付けているけれど、それでも花が咲かない…
そんな時は、枝が充実していない可能性が考えられます。
綺麗な花を咲かせるためには「剪定」を適切にする必要があります。
しかし、知識がないまま剪定をしてしまうと、枝を短く切りすぎてしまうこともあり、新しく伸びた枝から花が咲くまでに時間がかかることから、本来の開花時期に花が咲かない場合があります。
そのため、プルメリアの剪定はプロの専門業者に頼むのがおすすめ。
特に、プルメリアの樹液には、皮膚炎や嘔吐、不整脈などの症状を引き起こす毒が含まれているため、専門業者に依頼するほうが安心です。
どうしても自分で剪定したいという場合は、残すべき枝と余計な枝をきちんと見極め、剪定に適した時期(4月・9月)に、必ず手袋をはめて行うようにしてください。
プルメリアの花が咲かない原因と対処法⑤病害虫に侵されている
プルメリアも他の植物と同様に、病害虫からの被害を受けます。
プルメリアに多い病害虫は、カイガラムシやハダニ、アブラムシ、オンシツコナジラミなどが一般的です。
これらの病害虫に侵されてしまうと、花が咲かないだけでなく枯れてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
一番簡単な対処法は、薬剤を使用すること。
薬剤は園芸店やホームセンターの園芸コーナー、インターネット等で購入することができますので、気が付いた時点ですぐに対処するようにしましょう。
まとめ
本記事では、プルメリアの花が咲かない原因と対処法を5つご紹介いたしました。
もちろん、今回ご紹介した原因がすべてとは限りませんが、いま花が咲かなくて困っているという方は、栽培環境や状態を確認し、原因を探ってみてはいかがでしょうか。
だし、プルメリアは毎年必ず花が咲くというわけではなく、正しく育てていても花が咲かないこともあるそうです。
そのため、あまり難しく考えすぎず、「プルメリアは気まぐれだから咲かなくても仕方がない」くらいな気持ちで育ててみてもよいかもしれません。