じゃがいもの花が咲かない原因は、主に4つあります。
- 肥料の分量が悪い
- 花が咲かない品種である
- 日光や水が足りない
- 深く植え付けすぎ
初心者にも育てやすい野菜のひとつに、じゃがいもがあります。
じゃがいもは白くて可愛らしい花を咲かせることで有名ですが、ネット上では、「育てているじゃがいもの花が咲かないのはなぜ?」という声が多く見られます。
本記事では、じゃがいもの花が咲かない原因と、じゃがいもを上手に育てるコツを解説します。
じゃがいもの花が咲かない原因4つ
じゃがいもの花が咲かない原因には、「肥料の分量」「品種」「日光と水やり」「深植え」の4つが考えられます。
どれも難しいことはなく、基本的な内容ばかりなので、一つずつ確認していきましょう。
じゃがいもの花が咲かない原因①肥料の分量が合っていない
じゃがいもの花が咲かない原因として、まず考えられるのは、肥料の過不足です。
肥料は、じゃがいもにとっての栄養であるため、与えれば与えるほどよいと考えがちですが、与えすぎはNGです。
なぜなら、肥料にはチッ素が多く含まれており、チッ素が多すぎると葉や茎ばかりが育ってしまうから。
しかし反対に、肥料が少なすぎても栄養が足りず、株自体も育ちません。
そのため、じゃがいもを育てる場合は、肥料の分量がポイントです。
植え始めの元肥に気を配り、生育状態を見極めながら追肥していくことが大切です。
じゃがいもの花が咲かない原因②花が咲かない品種である
実は、じゃがいもには花が咲かない・咲きにくい品種が存在します。
例えば、家庭料理でもよく使われる「男爵いも」は、花が咲きにくい品種として知られています。
その男爵いもとツニカの掛け合わせである「キタアカリ」という品種のじゃがいもも、花が咲きにくいと言われています。
反対に、煮物や炒め物によく使われている「メークイン」は花が咲きやすい品種です。
育てる前に、花が咲きやすい品種なのかどうかをきちんと確認しておくことが大切です。
じゃがいもの花が咲かない原因③日光や水が足りていない
じゃがいもに限らず、植物を育てる上で日光や水やりは欠かせません。
花が咲く品種であるにもかかわらず、花が咲かない場合は、じゃがいもの生育環境を見直してみることがおすすめです。
じゃがいもは地植えだけでなく、プランターでの栽培も可能なため、日の当たらない場所で育てている場合は、日当たりの良い場所へ移動させることで対処することができます。
また、じゃがいもは乾燥に強いため、水やりをあまりしなくても比較的育ちやすいのが特徴ですが、植え付けの前後や発芽までの間は、水分をきちんと保つことができるよう、適度に水やりをすることが大切です。
発芽以降は、雨が頻繁に降る地域であれば水やりはあまり必要としないため、天候や土の乾燥具合に応じて水やりの頻度を調節することがおすすめです。
じゃがいもの花が咲かない原因④深く植え付けすぎ
初心者の方が陥りやすい失敗のひとつに、タネイモを深く植え付けすぎていることが挙げられます。
タネイモの植え付けは、地表から5~7cmの深さが目安とされています。
なぜなら、深く植え付け過ぎてしまうと、せっかくタネイモから芽が出ても、地上に出てくるまでに時間が長くかかってしまうから。
時間がかかればかかるほど、その後の生育時期がずれ込んでしまうため、花が咲かなくなる原因になります。
そのため、タネイモに覆いかぶせる土の厚みにはご注意くださいね。
じゃがいもを上手に育てるコツは植え付けの時期
春植え | 秋植え | |
植え付け時期 | 2月末〜4月初旬 | 8月中旬〜9月 |
おすすめ品種 | 男爵いも、キタアカリ、メークイン | アンデスレッド、デジマ |
初心者向け |
じゃがいもを上手に育てるコツは、植え付けの時期です。
じゃがいもは植え付けからおおよそ100日で収穫することができるため、春と秋に植え付けを行うことで、1年に2度収穫することが可能です。
地域によって多少の差はありますが、植え付けに良いとされているタイミングは、春植えであれば2月末~4月初旬、秋植えであれば8月中旬~9月です。
春植えには、男爵いもやキタアカリ・メークイン、秋植えには、アンデスレッドやデジマなど、時期に適した品種のじゃがいもを植え付けるのがおすすめです。
ただし、秋植えは「夏~秋の暑さでタネイモが腐りやすい」「寒くなるとじゃがいもが育ちにくい」などの理由から、栽培や収穫が難しくなることがあるため、初心者の方には春植えがおすすめです。
まとめ
- ◆じゃがいもの花が咲かない原因
-
- 肥料の分量が悪い
- 花が咲かない品種である
- 日光や水が足りない
- 深く植え付けすぎ
この記事では、じゃがいもの花が咲かない原因や上手に育てるポイントについて解説しました。
とはいえ、じゃがいもは、ナスやきゅうりのように花が咲いた後に実をつけるわけではないため、花が咲かなくてもそれほど心配する必要はありません。
収穫にもほとんど影響は出ないため、花が咲いたらラッキーくらいの気持ちで育ててみるのがよいかもしれません。