パソコンや携帯電話を持っていれば、一度は迷惑メールを受け取ったことがあるのではないでしょうか。
フィルタリングなどの対策をしていても届いてきて、本当にうっとおしいですよね。
うっとおしいだけならまだしも、対応を間違えると情報流出という危険な事態におちいることもあります。
この記事では、迷惑メールが届いたときに絶対にしてはならないことや、うっかり開いてしまったときの対処法を紹介します。
ぜひ最後まで読んで、対策の参考にしてくださいね。
迷惑メールは放置がベスト!返信すると危険
迷惑メールに対して絶対にやってはいけないのが、「そのメールに返信すること」です。
迷惑メールが送られてきた段階では、メールの発信者はランダムに作られた不特定多数のメールアドレスに無作為に送り付けているだけのことが多いです。
つまり、あなたのアドレスを相手が狙ったわけではなく、「ヒットした」=「そのアドレスが実在する」ことは相手には知られていません。
でも、もし迷惑メールに返信すると、アドレスが実在していることが相手にわかってしまいます。
詐欺、ウイルス、DM、チェーンメールなどいくつか種類がありますが、どれに対しても返信してはいけません。
ネットでは「迷惑メールに返信してみた」という体験談もちらほら見つかりますが、まねするのは危険です。
「受け取り拒否登録」や「迷惑メールとして報告」はもちろんOKですが、それ以外は一切反応せず、内容は無視して削除しましょう。
迷惑メールに返信してはいけない理由
では、迷惑メールに返信してアドレスが知られてしまうことにどんなリスクがあるのでしょうか。
4つ解説します。
迷惑メールに返信してはいけない理由①迷惑メールの増加
メールアドレスが実在しているとわかれば、相手はそのアドレスをターゲットとして、どんどん迷惑メールを送り付けてきます。
大量に送り付ければ、それだけ「ついうっかり」迷惑メールに引っかかってしまう確率も上がりますよね。
また、「迷惑メールに返信する」ということは、「私は迷惑メールへの危機意識が低いです」と相手に宣言するようなもの。
「だましやすい相手」として、発信元だけではなく更に悪質な他の業者にまで「格好の標的」だという情報が共有されてしまうこともあり得ます。
迷惑メールを止めようと返信したとしても、逆の結果にしかなりません。
迷惑メールに返信してはいけない理由②個人情報流出
「メールアドレスが知られただけなら大丈夫」と思っている方ももしかしたらいるかもしれませんね。
でも、そのメールアドレス、SNSなどのアカウントや会員情報につながっていませんか?
アドレスから検索して、SNSのアカウントや過去の通信販売の履歴などが特定された場合、住所や電話番号などの情報まで相手に知られてしまいます。
また、迷惑メールに返信すると、「配信停止の手続き」などとして住所や電話番号などを入力するよう誘導されることもあります。
どちらも、よりリスクが大きくなるのは想像できますね。
そうして一度流出してしまった情報は、どんどん悪質な業者の間で共有され、更に被害が広がることに……。
迷惑メールに返信してはいけない理由③不正アクセス
メールアドレスからアカウントや会員情報などが特定されると、アカウントを不正に乗っ取られたり、架空のアカウントを勝手に作られてしまうこともあり得ます。
「なりすまし」で、誹謗中傷や社会的に好ましくないことを発信されたら、誰かを傷つけることもありますし、自分の信用も失います。
銀行口座やクレジットカードのアカウントを乗っ取られたり、注文していないはずの高額な商品を送り付けられたり、ということも考えられます。
アカウントのパスワード対策もパスワード対策ももちろん必要ですが、メールアドレスもしっかり管理したいものです。
迷惑メールに返信してはいけない理由④ウイルス感染
迷惑メールの中には返信しようとした段階でウイルスに感染するというものもあるそうです。
迷惑メールを開いたり、文中のURLや添付ファイルを開いたりするのもNG。
パソコンや携帯電話がウイルスに感染してしまうと、知らない内に情報が読み取られたり、感染した機器を拠点に他の相手にウイルスが送り付けられたり、その他にもいろいろなことが起こり得るのでとても危険です。
迷惑メールを開いてしまったときの対処法
悪質な迷惑メールの手口はどんどん巧妙になってきているので、どんなに気を付けているつもりでも、うっかり迷惑メールを開いてしまうことはあるかもしれません。
そんなときの対処法を解説します。
メールを開いただけの場合
迷惑メールの中には、開いただけでウイルスに感染させるものもあります。
しかし、開封したのがテキストメールで、文中のURLや添付ファイルを開いていなければまだ安全なことも多いです。
ただし、HTMLを使って書かれ、イラストや文字の大きさなどの装飾があるHTMLメールの場合は安心できません。
届いたメールの形式がテキストとHTMLどちらなのかは、開封前でもメールヘッダーを見れば分かります。
とは言え、判断しづらかったり、メールサーバーによっては分からなかったりすることもあります。
いちいち開封前にどちらの形式なのかを判断している方も多くないでしょう。
「開いただけなら安全」と100%言い切ることはできないので、できれば次に紹介する、RLや添付ファイルを開いてしまったときと同じように対応するのがおすすめです。
URLをクリックしてしまった場合
もし怪しいファイルやURLをクリックしてしまったら、まずは「ネットワークから遮断」しましょう。
もし送り込まれたウイルスが他のパソコンに攻撃するようなものだった場合、ネットワークを経由して被害が拡大してしまいます。
パソコンや携帯電話の情報がネットワークから盗まれてしまうというケースも考えられます。
しまった!と気付いたときは、有線LANならLANケーブルを抜き、無線LANであればパソコンや携帯電話のWi-Fi接続をオフにして、すぐにネットワークから離れてください。
会社のパソコンの時には必ず報告を。
次は「ウイルス感染していないかスキャン」しましょう。
セキュリティソフトを起動してスキャンを実施し、もし何か検知されたらソフトの指示に従ってください。
ソフトとウイルスによっては、スキャンしただけで検知と駆除が同時にできるものもあります。
また、スキャンしてウイルスなどの名前が分かれば、ネット上に公開されているデータベースから、詳細な情報や対処法が分かることもあります。
スキャンの結果は会社にも報告しましょう。
仮に何も見つからなかったときでも、万が一のことを考えて、セキュリティソフトのサポート窓口へ連絡を。
正しく対処できたか自信がない時でも、サポート窓口の指示を受けられます。
パソコンでも携帯電話でも、セキュリティソフトは絶対に入れておきましょうね。
更に対策を講じるのであれば、「メールアドレスの変更」も考えてみてください。
まとめ
今回は迷惑メールに返信するのが危険な理由と、うっかり開いてしまったときの対応方法について解説しました。
誰にでも届く可能性がある迷惑メールは、対応を間違えるととても危険です。
迷惑メールへの対応をしっかり把握して、危険から身を守るようにしてくださいね。