雀の巣は縁起が悪いのでしょうか。
古くから「雀は神聖なもの」といわれているので、雀の巣も縁起が悪いことはありません。
本記事では、雀の巣にまつわる縁起の良し悪しや、駆除の際に気を付けなければいけないことについて解説します。
雀の巣は縁起が悪い?縁起が良い?
雀の巣は「縁起が悪い」のでしょうか。
それとも、「縁起が良い縁起物」なのでしょうか。
日本では古くから「雀は神聖なもの」として捉えていたため、「雀の巣は縁起が良い」とされています。
私たちが普段よく目にする雀の羽は、茶色や赤茶色といったいわゆる「雀色」ですが、まれに突然変異で「白い羽の雀(白雀)」が生まれることがあるそうです。
この白雀は大変珍しいとされており、奈良時代には聖武天皇や桓武天皇に献上されたという話もあります。
ほかにも、中国では古くから、「雀は吉兆をもたらす瑞獣(ずいじゅう)である」として、人々から愛されていたことや、風水では「雀が一族繁栄・家内安全・富といった幸福を運ぶ象徴」とされていることが、現在では分かっています。
戦国武将として有名な上杉謙信や伊達政宗の家紋には、雀が使用されているんですよ。
このように、雀は古くから、様々な場面で縁起の良い生き物とされてきたことから、雀の巣も縁起が良いとされています。
雀の巣を駆除するときは法律違反に注意
家にできた雀の巣を駆除しようと思った時に、駆除に適した時期があります。
自分の家にできた巣だからといって、勝手に取り外してしまうと、知らない間に法律に違反してしまう危険性があるんですよ。
鳥獣保護法
雀をはじめとする野生の鳥類は、「鳥獣保護法」という法律によって守られています。
巣に卵があったり、ヒナがいる状態で巣の駆除や鳥の捕獲・卵の採取をすることは禁止されています。
許可なくこれらの行為を犯した場合、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課される」可能性があります。
雀の巣の駆除に適したタイミング
鳥獣保護法に違反しないように雀の巣を駆除するためには、巣に「卵がないこと」や「ヒナがいないこと」が条件です。
上記を踏まえると、駆除に適したタイミングは、以下の2回です。
- 巣が完成する前
- ヒナが巣立ったあと
雀は年に2度繁殖期を迎えますので、ヒナが巣立ったあとも巣をそのままにしておくと、次の繁殖期にまた戻ってきて、巣を再利用する可能性があります。
そのため、もし雀の巣を駆除したいとお考えなら、駆除するタイミングを見逃さないようご注意ください。
雀の巣の駆除方法
雀の巣を駆除するには、自分で駆除するか、専門業者へ依頼しましょう。
自分で駆除する
手袋やマスクはもちろん、使い捨てのレインコートを着用するのがおすすめです。
雀の巣には塵や埃だけでなく、ダニをはじめとする害虫が多く潜んでいるからです。
メガネをかけるのも有効ですね。
駆除の仕方は、下記のとおりです。
- ダニを駆除するために、雀の巣に殺虫剤をスプレーする
- ほうきやトングを使って、巣を取り外す
- 取り外した巣をゴミ袋に入れて処分する
- 巣があった場所を除菌・掃除する
作業自体は簡単ですが、ダニや害虫が発生している可能性が高いため、巣を素手で直接触ったり、装備をせずに作業したりすることは避けましょう。
また、巣には木の枝や針金など、素材の異なるものが使用されている可能性が高いため、自治体の分別方法に従って破棄してください。
業者に依頼して駆除する
自分で駆除するのは大変ですので、業者さんに駆除を依頼すれば楽チンですね。
イエコマ

まとめ:雀の巣は縁起悪い?縁起物?法律に違反しない駆除方法や業者を紹介
この記事では、雀の巣について解説しました。
雀の巣は縁起が悪いと思っていた方も、「雀の巣=縁起が良い」と知り、少し見方が変わったのではないでしょうか。
もし、やむを得ず駆除する場合は、法律違反にならないようにタイミングにご注意くださいね。