ヤツデ(八手)は縁起悪い?縁起がいい?
この記事では、正反対の見解があるヤツデの「縁起」について、詳しく解説いたします。
ヤツデ(八手)は縁起が悪い?
ヤツデ(八手)は縁起が悪いというのは、昔によく言われていた迷信です。
なぜ縁起が悪いと言われていたのか、解説しますね。
ヤツデは葉のサイズが10~30cm、高さ2~4mの大きい木である。
家の中に日が差し込まず、気分が暗くなってしまう。
体調が崩れやすくなり、病気にかかる。
病院代や薬代がかかるので、お金が出ていく。
「ヤツデは縁起が悪い」と言われるようになった。
そのほかにも、大きな葉にエネルギーを吸い取られてしまい、パワーが出なくなることから、「ヤツデは縁起が悪い」とされていました。
確かに、日の当たらない場所で生活をしていると、気分が滅入ってしまいそうですよね。
しかし具体的な根拠はなく、「ヤツデは縁起が悪い」という見解はいつしか、人々の間で語り継がれてきた「迷信」とされるようになりました。
そして、現在では様々な理由から、「ヤツデは縁起が良い」と言われることのほうが多くなったのです。
ヤツデ(八手)は縁起が良いといわれる4つの理由
ヤツデは縁起が良いといわれる理由を4つ紹介いたします。
ヤツデは縁起が良いといわれる理由①「八」は縁起の良い数字とされているから

ヤツデ(八手)の名前は、葉が掌状に裂けた形をしていることに由来しています。
ヤツデの多くが、8つの切れ込みによって9つに裂けた葉ですが、なかには切れ込みの数が異なり、7つに葉が裂けているものもあります。
「八手」の「八」は、葉の数や切れ込みを表しているのではなく、「数が多い」という意味なんです。
日本では古くから「八」は末広がりで縁起の良い数字とされていることから、「八手」と書くヤツデは縁起が良いと言われています。
ヤツデは縁起が良いといわれる理由②葉の形が人の手に似ているから

葉の見た目が人の手に似ていることから、「人を招く」と言われているヤツデ。
家の玄関先に置いてある場合は、たくさんの来客によって家が活気付き、明るくなるとされています。
お店の入り口に置いてある場合は、たくさんのお客様を招き、お店が繁盛することから売り上げが伸びる=「お金を招く」と言われていますよ。
そのため、ヤツデは千客万来の縁起担ぎとしても知られています。
ヤツデは縁起が良いといわれる理由③天狗の持っている団扇に似ているから

力の強い天狗が持つとされている羽団扇にヤツデの葉が似ていることも、ヤツデは縁起が良いと言われている理由のひとつです。
この羽団扇1本で、飛んだり変身をしたり、火や水を操ったり、地面の距離を縮めて瞬間移動したり…
何でも自由自在に操ることが可能だと言われています。
その強力な力のおかげで、羽団扇を持って座っているだけでも、妖魔から逃れることができるとされているんですよ。
この羽団扇の見た目に似たヤツデの葉も、同じような効果が期待できることから、「厄を払うことができる」と言われています。
ヤツデは縁起が良いといわれる理由④風水的に良いから

ヤツデは風水的に「魔除けや金運アップの効果がある」と言われています。
大きな葉をもつ植物は、日の光や心地よい風を遮ってしまうことからマイナスのイメージを持たれがち。
しかし実は、その大きな葉のおかげで「邪気の侵入を防ぐことができる=魔除けの効果がある」とされています。
また、金運をアップさせるには、玄関や西の方角にヤツデを植えるのがいいと言われていますよ。
まとめ:ヤツデ(八手)は縁起が悪いといわれたのは過去の迷信で、現在は「縁起がいい」とされている
かつて縁起が悪いという迷信があったヤツデは、現在ではそのイメージを180度変え「縁起が良い」とされている植物です。
育成にもさほど手間がかからず、簡単に育てることができるため、知人や友人への贈り物としても選ばれています。
しかし、昔の迷信を今もなお信じている方がいることから、贈る際は、「ヤツデは縁起が良い植物である」ということを伝えてあげるほうが親切かもしれませんね。